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供養をするのに仏壇は必要なのか?

最終更新日 2024年5月14日

仏壇を家に置かないという家庭が増えている

昔は、先祖や亡くなった家族を供養するための仏壇が、家に必ずあるのが普通でした。
しかし最近では、住宅の造りや金銭面、生活スタイルの変化といったさまざまな事情から仏壇を家に置かないという家庭が増えていると言われています。

仏壇とはそもそも仏様がいる場所であり、小さなお寺のようなものだとされています。

ですので、仏壇にお参りすることはお寺でお参りするのと同じことであり、日常的に先祖を供養することを目的として家の中に置かれているものだと言えるでしょう。

そのため、仏壇は仏教を信仰する家庭には本来なくてはならないものなのですが、現在では6割程度の世帯に仏壇がないという状況になっています。

住宅が狭いなどの理由により置くスペースがない

では、なぜ仏壇を家に置かないのかというと、まずは住宅が狭いなどの理由により置くスペースがないということが挙げられるでしょう。
一戸建てであれば、初めから仏壇を置く場所を考えて建てられることが多いですし、リフォームして改めてスペースを作ることも可能です。

しかしマンションやアパートといった集合住宅では、仏壇のスペースが考慮されていない場合が多いため、置きたくても置けないという事情があります。

そして現在の生活スタイルに仏壇が合わないという理由も多いと言えるでしょう。
特に伝統的なスタイルの仏壇は、独特な雰囲気や存在感があるため、部屋の中に置くと違和感を感じてしまう場合があります。

それに洋風な住宅の場合は、部屋のインテリアに、日本の伝統的なデザインをした仏壇がそもそも合わないという問題があると言えるでしょう。
また夫側と妻側の宗派が違う場合も、参り方の違いなどでトラブルになるケースがあるため、あえて仏壇を置かないという場合もあります。

手元供養という方法を選ぶ方も増えている

以上のように、家に仏壇を置かない理由はさまざまですが、その場合にどうしたらいいのかというと、最近では「手元供養」という方法を選ぶ方も増えていると言われています。

手元供養とは、故人の遺骨をオブジェクトに納めて部屋の中に置くといった方法であり、仏壇を置く必要がなくなるというメリットがあると言えるでしょう。

その他にも、従来の大型の仏壇ではなく、コンパクトな形をした「ミニ仏壇」を置くというケースも多く、デザインも洋風でモダンなものが多いため、現代の生活スタイルにも受け入れやすいものになっていると言えます。

また、家の中で供養を行う際に最低限必要なものは香炉と花立て、ローソク立ての3点だとされているため、できるだけシンプルにしたい場合はこの3点を揃えるだけでもよいと言えるでしょう。

 

参考文献
仏壇値段安い
手元供養 – Wikipedia