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日本を代表する建設会社の概要と売上高を信和建設が解説

最終更新日 2024年5月14日

日本の建設業界の現状

日本の建設会社は、スーパーゼネコンと呼ばれる「大林組・清水建設・鹿島建設・竹中工務店・大成建設」の5社が超高層マンションやリニア中央新幹線などの巨額の建設を受注していますが、 実際の売上高は大和ハウス工業と積水ハウスの住宅メーカーが1位と2位を占めているのが日本の建設業界の現状 です。

スーパーゼネコンは、第3位に大林組を筆頭に第5位の鹿島建設と第6位の清水建設及び第7位の大成建設となっており、竹中工務店よりも大東建託や長谷工コーポレーションの方が売上高が高くなっています。

大和ハウス工業は、2019年6月16日に中国の大連の分譲マンション建築の合弁会社での約234億円にも及ぶ不正流用に続き、2017年には把握していながら住宅等に大量不良物件を公表しなかったことが大きな問題になっている建設会社です。

しかし、4兆円を超える建築業界第一位の売り上げを叩き出すだけでなく、総資産も4兆円を超えています。

創業者の石橋信夫氏は、ソビエト連邦のスパイにして日本旧陸軍の軍事であった瀬島龍三がソビエト連邦と密約を交わしたことで発生したシベリア抑留に巻き込まれ、強制収容所で過酷な労働を強いられた経験があることから生活に欠かせない住宅作りのために大和ハウス工業を創業しました。

大和ハウス工業は、創業者の石橋信夫氏のシベリアでの経験上短期間建築できることにも重点を置き、現場で組み上げるのではなく工業化された工場で可能な限り組み上げるプレハブ住宅を1959年に市販化しています。

現在では、ロイヤルシリーズやプレミストシリーズなど数多くの分譲マンションシリーズを展開しているだけでなく、ジーヴォスクエア藤井寺春日丘新町や京王南平ステーションアンドフォレストなどの住宅地の開発も行ってきました。

ネットワークには、大阪と東京の本社に加えて14の支社と54の支店及び10の工場があり、大和ハウスインシュアランス株式会社や大和ハウス・リート・マネジメント株式会社など数多くのグループ企業を抱える建設会社です。

 

業界2位!誰もが知っている「積水ハウス」

積水ハウスは、大和ハウス工業と同様に大阪に本社を置き、建設業界第2位の2兆円を超える売り上げを叩き出しています。

積水ハウスは、木造住宅や鉄骨住宅だけでなく集合住宅も手がける建設会社であり、子会社には積水不動産や積水ハウスリフォームなどがあります。

積水ハウスは、第1位の大和ハウス工業に大きく水をあけられている状態ですが、2012年度には国内第1位となる45,098戸を販売した実績があるので支持層の多い住宅メーカーです。

積水ハウスは、江戸時代の清酒醸造で財をなした旧鴻池財閥と明治時代に第百四十八国立銀行で財をなした旧山口財閥が発足させた三和グループに属しているだけでなく、三菱UFJフィナンシャル・グループの取引先企業グループのみどり会や三水かいに属しています。

1993年には、大阪市北区お梅田シティ内に地上高173mの超高層ビル「梅田スカイビル」を竣工させ、公益財団法人都市緑化機構が主催する緑の都市賞で「内閣総理大臣賞」を受賞しました。

積水ハウスの住宅は、プラスチックメーカーの積水化学工業を母体としているので可能な限りプラスチックを使用している点が大きな特徴であり、セキスイハイムは積水化学工業のブランド商品です。

積水ハウスでは、2020年までにハウスメーカー等の建築する注文戸建住宅の過半数をZEHとする経済産業省の意向にそってグリーンファーストゼロシリーズを展開しており、2020年の売り上げを増加が期待できます。

 

経営が安定しているスーパーゼネコン

大林組は、本年2019年1月に国土交通省関東地方整備局からリニア中央新幹線の建設工事の入札をめぐる談合事件に関連して2月2日〜6月1日の122日間の営業停止処分に処されただけでなく、OB訪問にきたリクルーターの女子大学生への強制わいせつ事件や東北地方の工事事務所所長とリクルーターの女子大生との不適切な関係が週刊文春にスクープされた建設会社です。

大林組は、リニア中央新幹線の建設以前から同社会長と現内閣総理大臣の安倍晋三の蜜月の関係が問題視されていましたが、森友学園や加計学園にかき消されるように国会や検察の追及がなくなりました。

しかし、大林組は建設業界第3位の2兆円を売り上げる経営が安定している企業であり、株価も上昇傾向にあった2016年水準の1,000円以上をキープしています。

鹿島建設は、江戸時代の天保11年から創業している日本を代表する総合建設会社であり、建設業界第4位の約1.9兆円を売り上げた企業です。

鹿島建設は、東京駅の八重洲口再開発や丸の内駅舎保存復元工事など超高層ビルの建設を得意とするだけでなく、九頭竜ダムや宮ヶ瀬ダムなどの建設も受注しています。

また、泊原原子力発電所や柏崎刈羽原子力発電所など複数の原子力発電所の建設にも携わり、現在はKADOKAWAの複合施設「ところざわサクラタウン」の建設を請け負っている企業です。

信和建設株式会社の強みとは?より抜粋