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心に安寧をもたらす神社

最終更新日 2024年5月14日

神社は国内の様々な地域に点在しており、古の時代から無病息災、子孫繁栄、豊作などを願って建立されました。
かつて日本では神が実在するとされていた時代があり、神社は神そのものを祭ったり、あるいは神とのコンタクトを取れる神聖な場所として崇め続けられていました。
また、ある方角から災いが来るとされていた場合には、その災いや邪気が人々が暮らしている場所まで訪れるのを抑止するために、その方角に建立していた例もあります。

大半の神社が災害の被害を免れている

日本は災害大国と言われており、世界でも珍しいほど頻繁に地震や津波などの災害に見舞われていますが、そこで着目されるのが大半の神社が被害を免れているという点です。
そのため、多くの神社は災害時の避難所に指定されているケースも多く、これまで何度も周辺の人々を救ってきました。
この様子を見た人々は神のご加護でその場所が守られていると感じることがありますが、それには諸説あり、実際に神が守ってくれているという説と、地形的に小高く地盤が安定した場所に作られてきたという科学的な根拠があるという説もあります。
かつては実際に存在していたと思われていた神でしたが、現代では心の中の存在として考えられることが多く、時代と共にその扱いは変化しました。
無病息災を願うのはもちろんのこと、縁結びでは恋愛成就を願い、学問では受験に合格することを祈ったり、子宝では元気な子供が誕生することを願います。
いくらかの賽銭を賽銭箱に投入し、それぞれ定められた方法で手を合わせて願い事を心の中でつぶやくことで、それが叶うと信じられていました。

【まとめ】神社を参拝する際の服装について覚えておこう

おみくじに書かれてある内容

一方、おみくじも販売されており、箱の中から引いて神を開くと人生における様々なアドバイスが記載されています。
標準的な吉を軸に、最も良いものは大吉でその年に福が訪れるとされており、最も悪いものは凶で不幸が訪れるとされています。
そして仕事や恋愛などについてどのようなことが訪れるのかなどが記載されており、今後の生き方の参考にします。
絵馬では木で作られた板に願い事や目標などを書き、奉納することでそれが叶えられると信じられています。
神社ではお祓いも行われており、自身に取りついた邪気を振り払い安心安全を得ることが可能です。
僧侶が祈りを捧げながら特殊な形状の杖を振りかざし、肩や背中などについていると思われる不幸の要因を振り払います。
人間に対して行うだけではなく、自動車やバイクなどにも行い、交通事故の防止を目指すこともありました。
境内では年に数回、どんど焼とよばれている行事が執り行われ、不要になったものを焚火で焼くことで供養し、それまでの貢献に感謝します。
どんど焼に出されるのは神棚や御守り、仏壇、仏具などがあり、ゴミとして廃棄するのは憚られるものでも神聖な場所で僧侶がお経をあげてくれるので安心して処分が可能です。

昨今ブームになっている御朱印

引越しで廃棄が必要になったり、買い替えにより不要になったものなどがあるほか、一定の役割を終えたものもあります。
例えば受験の合格を願って購入した御守りを所持していた末、見事に合格した場合にはその役割を終えて必要無くなったケースなどがあります。
昨今になってブームとなっているのが、独自のデザインや書式のある御朱印と呼ばれている色紙で、コレクションを楽しんでいる方も増えました。
原則として通信販売などは受け付けておらず、現地に行かなければ入手できないことから大きな価値を持っています。
色紙には依頼した人の幸せを願った文字が筆書きで記されるのに加えて、その神社の印鑑が朱色の染料で押されるのがその名の由来となっています。
一時は大変な人気となったことからインターネットオークションやフリーマーケットアプリなどで高値で取引される現象が生じたほか、現地での申し込みも人数制限が行われるなど過熱した時期もありました。

オンライン参拝や各種グッズの通信販売

一方、ここ数年の健康志向の高まりや非接触を求める人々が増えていることから、最新のテクノロジーとの融合も始まっています。
基本的には現地へ行って参拝をしたり、御守りなどを購入することに価値がありましたが、それらに対するアプローチの仕方やライフスタイルの変化から現場でも革新が求められていました。
そこで誕生したのがオンライン参拝や各種グッズの通信販売で、導入事例や利用者が増えています。
パソコンやスマートフォンから専用のサイトにアクセスすればウェブカメラに映し出された境内を閲覧することができ、画面に手を合わせることで参拝の代替になるほか、グッズはオンラインの通信販売で購入すれば数日以内に自宅まで届けられるという仕組みです。

まとめ

当初は本来の在り方と大きく異なることから賛否両論がありましたが、ここ数年でどのような形態であっても心を込めて祈れば神様へ届き同様のご利益が得られるという考え方も台頭してきており、問題が無いとするケースが主流になりつつあります。
時代の流れと共に大きな変化を見せていますが、どんな時代であっても人々の心に安寧をもたらす存在であり続けています。

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よくある質問

Q: 神社はどのように誕生したのですか?

A: 神社は、古代日本において、神々を祭っていた場所が誕生しました。
それらの場所は、自然環境に存在する神々を祭ったり、歴史上の人物を祭ったりすることができました。

Q: 神社と寺の違いは何ですか?

A: 神社は、神々を祭っている場所であり、寺は仏教を祭っている場所です。
神社は、日本古来の固有の文化であり、寺は中国から伝わってきた文化です。

Q: 神社にはどのような祭りがありますか?

A: 神社には、年中行事として、春の節句や夏の節句などがあります。
また、神社によっては、地域の祭りや、特定の神様を祭る祭りも開催されます。
また、参拝者が祈願をするための特別な日もあります。